不妊における鍼灸の有効性
1.血行促進(卵子の質向上、子宮内膜の着床機能向上)
2.免疫機能の正常化
3.ホルモンバランスの調整
4.ストレス緩和
鍼灸はホルモンバランスを整え、子宮や卵巣への血流を改善します。また、ストレスの軽減にも効果が期待できます。
1.血行促進(卵子の質向上、子宮内膜の着床機能向上)
鍼灸は卵巣・子宮の血流を促進する作用があります。
血流を良くすることで食事・薬・サプリから摂取した栄養が子宮・卵巣へ届くようになります。逆に言えば血流が悪いと栄養が届いていないということになるので血流を増やすことはとても大事になります。そして卵子の質向上、子宮内膜を厚くするといった効果が期待できます。
卵子の質は年齢に比例し老化が進んでいきます。卵子の老化は妊娠率の低下、流産率の上昇にも繋がります。卵子の老化はすぐには進みませんが、35歳以降とくに40代の方では妊娠できても多くの方が流産してしまうといわれています。
子宮内膜は妊娠した時に胎児のベッドに例えられます。薄くて硬いベッドより厚くてフカフカのベッドのほうが寝心地が良いですよね?そのため厚い子宮内膜の方が妊娠率も高く流産の予防にも繋がります。
2.免疫機能の正常化
近年、不妊と免疫の関係が注目されています。不妊症患者の場合、免疫システムが卵巣や子宮を攻撃して受精・着床を阻害してしまうことがあります。鍼灸ではそういった免疫システムを正常化し受精・着床しやすい身体づくりをサポートします。
3.ホルモンバランスの調整
妊娠の成立にはエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが重要な役割を果たしています。
エストロゲンの作用
・卵子の発育
・排卵を促す
・子宮内膜を厚くする
プロゲステロンの作用
・子宮内膜を柔らかくする
・胎盤を作る
・子宮収縮を抑えて流産を予防する
といった作用があります。
鍼灸ではこれらのホルモンの分泌の調節が期待できます。
4.ストレス緩和
ストレス緩和による不妊への効果には以下のようなことが挙げられます。
①ホルモンバランスの改善
ストレスが軽減することで体内のストレスホルモンであるコルチゾールが減りエストロゲンやプロゲステロン等の生殖に関連するホルモンのバランスが整いやすくなります。これにより、生理周期や排卵の正常化が期待できます。
②排卵の正常化
ストレスが高いと無排卵や周期の乱れが起こることがあります。ストレスを軽減させることで排卵を正常化させることが期待できます。
③心身の健康促進
ストレス緩和によって心身がリラックスすることで免疫機能や全身的な健康状態が改善されることがあります。
東洋医学では体質を診てそれに合わせあツボ選びをして施術を行います、そうすることで妊娠しやすい体質を目指していきます。
④パートナーとの関係改善
ストレスが軽減することで、カップル間のコミュニケーションや関係が改善され、ストレスの影響が減ることで、性生活や妊娠の対民が向上する可能性があります。妊活はパートナーとの協力が大事になっていきます。
⑤治療の効果向上
ストレスをコントロールすることで体外受精などの不妊治療の成功率にも影響を与える可能性が考えられます。